3合炊飯器の選び方は、ご飯を保温するか冷凍するかで入れ替わります

3合炊飯器は保温か冷凍か。保温1時間の電力は2倍近く違う

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夜に炊いたご飯が翌朝には固く黄ばんでいたので、私は、すぐ食べる日は保温、翌日に回す日は冷凍と使い分けています。取扱説明書の仕様表を並べると、保温1時間に使う電力が、機種によって2倍近く違うことが分かりました。Amazonで買える約7,000円から12,000円の3合炊飯器4台を、保温の電力・早炊きの時間・毎回洗う部品の数で比べます。

保温1時間の電力は、約1.8倍の差。アイリスオーヤマ9.5Wh、象印10.4Wh、タイガー13.0Wh、ツインバード17.1Wh

3合では収まらない炊き方

  • 一度に4合以上炊く人。4台とも白米は最大3合(0.54L)までです。炊込みご飯や玄米は最大2合になります。家族分をまとめて炊くなら5.5合クラスを見てください。
  • 圧力で炊いたもちもちのご飯が好みの人。4台に圧力炊きはありません。IHはツインバードの1台だけで、残りの3台はマイコン式です。圧力IHの3合機は、今回の価格帯の倍ほどになります。
  • 保温したまま丸一日おきたい人。取扱説明書では4台とも保温の上限を24時間としていますが、24時間おいしいままという意味ではありません。長く持たせたいなら、どの機種でも冷凍のほうが向いています。

保温の電力・早炊き・洗う部品で見る

保温は、何時間で炊飯1回ぶんを超えるか。取扱説明書には、省エネ法にもとづく「1回あたりの炊飯時消費電力量」と「1時間あたりの保温時消費電力量」が載っています。4台とも同じ測り方なので、そのまま並べられます。保温1時間の電力は9.5Whから17.1Whまで開き、炊飯1回の電力で割ると、いちばん短いタイガーは約7時間、いちばん長いアイリスオーヤマは約12時間で炊飯1回ぶんを超えます。夜に炊いて朝まで保温する使い方だと、機種によっては炊飯そのものより保温に電気を使っていることになります。金額にすると1日数円の差ですが、保温の電力が大きいのは、それだけ釜を温め続けているということでもあります。

早炊きの時間は、ツインバードが約19〜29分で最短。ほかの3台はおおむね25分から40分

早炊きの速さと、炊飯1回の電力は逆を向く。早炊きは、ツインバードが約19〜29分で、ほかの3台はおおむね25分から40分です。ツインバードは4台で唯一のIHで、消費電力は1,020W。マイコン式の3台は350Wから495Wです。その代わり、炊飯1回の電力はツインバードが125Whでいちばん大きく、タイガーの90.1Whと比べると4割ほど多くなります。速く炊けることと、少ない電力で炊けることは、同じ機種では両立していません。

毎回洗う部品は、2点か3点か。取扱説明書で「使うたびに洗う」とされている部品は、アイリスオーヤマ・タイガー・ツインバードが内釜と内ぶたの2点、象印はなべ・内ぶたセット・蒸気口キャップの3点です。タイガーは公式に「お手入れ部品はたったの2点」と書いています。ただ、点数が少なければ楽とは限りません。蒸気口を外して洗えない機種は、内ぶたの周りに水滴がたまりやすく、レビューでもその声が出ています。点数と、どこに水がたまるかをあわせて見ます。

保温と炊飯の電力で4台を並べる

機種 価格 保温1時間の電力 早炊き 毎回洗う部品
アイリス RC-BMA30-B 約7,250円 9.5Wh(最小) 約40分 内釜・内ぶた
タイガー JBS-A055KM 約11,500円 13.0Wh 約24〜41分 内なべ・内ぶた
ツインバード RM-D793B 約11,900円 17.1Wh(最大) 約19〜29分 内釜・内ふた
象印 NL-BF05AM-BZ 約12,000円 10.4Wh 約25〜40分 3点(なべ・内ぶたセット・蒸気口キャップ)
くわしい仕様を見る(評価・方式・消費電力・内釜・炊飯時間・冷凍メニュー)
機種 評価 加熱方式 消費電力 内釜の厚さ 白米(通常) 冷凍ご飯メニュー
アイリス RC-BMA30-B ★4.3(約340件) マイコン 475W メーカー公表なし(極厚火釜) 約60分 なし
タイガー JBS-A055KM ★4.2(約760件) マイコン 350W 約3mm 約46〜57分 あり
ツインバード RM-D793B ★4.0(約170件) IH 1,020W 3mm 約35〜60分 あり
象印 NL-BF05AM-BZ ★4.4(約130件) マイコン 495W 2.5mm 約51〜60分 なし
電力量の内訳を見る(炊飯1回・保温・電気代・年間)
機種 炊飯1回 保温1時間 炊飯1回ぶんに並ぶ保温時間 保温12時間の電気代 年間消費電力量
アイリス RC-BMA30-B 112.0Wh 9.5Wh 約11.8時間 約3.5円 42.2kWh
タイガー JBS-A055KM 90.1Wh 13.0Wh 約6.9時間 約4.8円 39.0kWh
ツインバード RM-D793B 125Wh 17.1Wh 約7.3時間 約6.4円 54.2kWh
象印 NL-BF05AM-BZ 92.4Wh 10.4Wh 約8.9時間 約3.9円 37.8kWh
サイズ・重さを見る(外形寸法・質量・コード)
機種 外形寸法(幅×奥行×高さ) 質量 電源コード長
アイリス RC-BMA30-B 約23.2×27.4×19.9cm 約2.6kg 約1.0m
タイガー JBS-A055KM 約24.7×27.8×19.2cm 約2.7kg 約1.2m
ツインバード RM-D793B 約23.0×28.0×19.0cm 約3.7kg 約1.0m
象印 NL-BF05AM-BZ 約23.5×32.5×19.5cm 約2.7kg 約1.0m(マグネットプラグ)

数値・価格・評価は執筆時点のものです。仕様は各メーカーの取扱説明書の公表値、価格・評価はAmazon掲載値です。炊飯1回の電力量は4社ともエコ系のメニュー(エコ炊き・エコ炊飯)での値です。電気代は1kWhを31円として計算しました。

表を縦に見ると、安い順と、保温の電力が小さい順は一致していません。いちばん安いアイリスオーヤマが保温では最も小さく、価格が上から2番目のツインバードが最も大きくなっています。年間の消費電力量で見て最も小さいのは、最も高い象印でした。

4台それぞれのご飯の扱い方

アイリスオーヤマ RC-BMA30-B

向く夜に炊いて翌朝まで保温することが多い。機能より値段を優先したい。

向かない朝に炊き始めて30分以内に食べたい。冷凍用に炊き分けたい。

4台でいちばん安い(約7,250円)マイコン式。保温1時間の電力も最も小さい(9.5Wh)。

「米屋のつくる炊飯器」という名前の、機能を絞った機種です。炊飯1回ぶんの電力に並ぶまで、保温を12時間近く続けられる計算です。レビューでは「1合でもおいしく炊ける」「この値段にしては釜がしっかりしている」という声が多く、目立った不満はほとんどありません。気になるのは、早炊きでも約40分と4台で最も遅いこと、冷凍ご飯のメニューがないこと、蓋が勢いよく開くので注意という指摘です。

タイガー JBS-A055KM

向く炊いたらすぐ食べるか、1食ずつ冷凍する。洗う部品を少なくしたい。

向かない翌朝まで保温しておくことが多い。

炊飯1回の電力が4台で最小(90.1Wh)。冷凍ご飯メニューと、洗う部品2点がそろう。

冷凍ご飯メニューは、白米より時間をかけて吸水させ、べたつきを抑えて炊くと説明されています。パンや低温調理のメニューも付き、「極うま」で炊くと時間はかかるがおいしいという声が複数ありました。気になるのは保温です。1時間13.0Whで、約7時間の保温で炊飯1回ぶんを超えます。「保温温度が高めで乾きやすい」「炊いたら早めに食べるか冷凍するのがいい」という★3があり、Amazonの話題別でも保温機能に26件の言及がありました。炊き上がりに内ぶたのふちへ水滴がたまるので、毎回捨てたほうがいいという声もあります。なお、2025年10月に後継の JBS-G055 が出ています。内なべのコーティングが変わった以外は仕組みが近く、執筆時点でAmazonで買えるのは JBS-A055 のほうでした。

ツインバード RM-D793B

向く食べる分だけその都度炊く。朝に短い時間で炊き上げたい。

向かない保温で翌日まで持たせたい。

4台で唯一のIH(1,020W)。早炊きは約19〜29分で最短。

冷凍ごはんのメニューもあり、「冷凍用で炊くと解凍後もおいしい」「通常炊きは時間がかかるが一番おいしい」という声があります。マイコン式に近い値段でIHが買える、という理由で選んだ人もいます。気になるのは、保温の電力が4台で最大(17.1Wh)なこと。「最大24時間とあるが、8時間でも固くなる」という★3が、5人から参考になったと評価され、夜に炊いて翌朝まで保温する生活には合わず1年で買い替えたという内容でした。炊飯1回の電力も125Whで最大、本体も3.7kgと最も重く、露受けが蓋と一体になっている点を気にする声もあります。

象印 NL-BF05AM-BZ

向く保温をよく使い、電気代もなるべく抑えたい。蒸気口まで外して洗いたい。

向かない洗う部品を1つでも減らしたい。置き場所の奥行きが30cmを切る。

4台で最も高い(約12,000円)ぶん、年間の消費電力量は最小(37.8kWh)。評価も★4.4で最高。

保温1時間は10.4Whと2番目に小さく、保温は「うるつや保温」で24時間まで、においを抑えたいときの「高め保温」は12時間までと、2つから選べます。「ふっくら、つやのある炊き上がり」という声が並びます。気になるのは、毎回洗う部品が3点あること(蒸気口キャップが外れて洗えるぶん1つ増える)、炊き上がりのメロディーの音量を変えられず、深夜に炊く人は無音に切り替えているという声、奥行きが約32.5cmと最も長いこと、冷凍ご飯メニューがないことです。

保温で固くなる・内ぶたが濡れる

  • 保温したご飯が固くなる、黄ばむ。私が最初に困ったのもここです。レビューでこの不満が出ていたのはツインバードとタイガーで、どちらも保温1時間の電力が大きい上位2台でした。保温温度が高めだと乾きやすい、という書き込みもあります。対処は機種を問わず同じです。炊き上がったらすぐにご飯全体をほぐす(4社とも取扱説明書に書いている手順で、余分な水分を逃がして固まりを防ぎます)。そのうえで少量を長く保温しない。象印とツインバードの取扱説明書は、どちらも「少量のご飯の保温」をパサつきや変色の原因に挙げています。翌日に回すなら、炊き上がった時点で1食ずつ包んで冷凍するほうが、味も電気代も有利です。
  • 内ぶたや蓋のふちが、毎回濡れている。故障ではなく、炊飯中の蒸気が冷えて水に戻ったものです。タイガーでは内ぶたのふちに水がたまるという声、ツインバードでは蓋と一体の露受けを気にする声がありました。タイガーの取扱説明書にも、内なべの上枠に「つゆがたまる部分」があると図で示されています。放っておくと、次に開けたときにご飯へ落ちたり、においの元になったりします。内ぶたは4台とも取り外して洗えるので、炊くたびに外して洗い、乾かしてから戻すのが基本です(タイガーとアイリスオーヤマは「使うたびに洗う」と明記)。冷凍に切り替えた私も、内ぶたと蒸気の出口を毎回洗うのが地味に面倒でした。面倒なら、洗う部品が2点の機種が近道です。
  • 早炊きにしたら、少しかためだった。タイガー・ツインバード・象印の取扱説明書は、早炊きは炊飯の時間を短くしているぶん「かために炊き上がる」と説明しています。ツインバードでは、ややべちゃつくという声もありました。時間に余裕のある日は通常炊きにして、早炊きは急ぐ日だけにすると、仕上がりのぶれが減ります。

ご飯の扱い方から選ぶなら

あなたに合うのはどれ? 夜炊いて朝まで保温ならアイリスオーヤマ、すぐ食べるか冷凍ならタイガー、朝の短時間ならツインバード、電気代を抑えるなら象印

  • 夜に炊いて、翌朝まで保温することが多い → アイリス RC-BMA30-B(約7,250円)。保温の電力が最も小さく、値段も抑えられます。
  • 炊いたらすぐ食べるか、1食ずつ冷凍する → タイガー JBS-A055KM(約11,500円)。炊飯1回の電力が最も小さく、冷凍ご飯メニューと2点の手入れがそろいます。
  • 朝の短い時間で炊き上げたい → ツインバード RM-D793B(約11,900円)。早炊きが最短19分です。
  • 保温も冷凍も使い分けて、年間の電気代を抑えたい → 象印 NL-BF05AM-BZ(約12,000円)。年間消費電力量が最も小さく、保温も2種類から選べます。

どれを選んでも、保温は長くても半日程度にとどめ、それ以上は冷凍に回すと、ご飯が固くなる悩みはかなり減ります。

はじめてのお米を入れる前に

  1. 内釜・内ぶた・付属品を洗う。4社とも、初めて使う前に洗うよう取扱説明書に書いています。使い始めはプラスチックのにおいがすることがあります。
  2. 内ぶたの外し方と付け方を一度試す。向きを逆に付けるとうまく炊けない機種があります(アイリスオーヤマの取扱説明書に注意書きがあります)。
  3. 時計を合わせる。予約炊飯は時計が基準になります。タイガーは時計が「0:00」で点滅していると予約できません。
  4. 置き場所で、蓋を開けた高さを確かめる。タイガーは約38.5cm、象印は約36.5cmまで蓋が上がります。棚の下に置くなら、先に測っておきます。
  5. 保温を何時間までにするか決めておく。目安は半日。それを超えそうな日は、炊き上がってすぐに冷凍する、と決めておくと迷いません。

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今すぐ選ぶ必要はありません。必要になったときに、こういう記事もある、くらいで大丈夫です。


数値や在庫は変わります。最終的な確認は、各商品ページでお願いします。

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