低温調理器は、鍋の深さと洗い方で選ぶ。仕上がりが安定しない人へ

低温調理器は鍋の深さと洗い方で選ぶ

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低温調理器は、仕上がりが安定しないことと、洗って片付ける手間が気になりやすい道具です。仕上がりのばらつきは温度の数字だけでは決まらず、鍋の深さ、水の量、肉の厚みで変わります。そこで、平日の作り置きや夕食を想定して、Amazon本体か公式ショップが販売する約9,980円から24,000円の4機種を、取扱説明書・公式ページ・Amazonのレビューで、鍋や水の条件、洗い方、仕上がりを安定させる仕組みの3点から比べました。

洗い方は、4機種で4通り。アイリスは拭く、BRUNOはカバーを洗う、Hismileはヒーターカバーを外して洗う、BONIQは週1回ブラシ掃除と月1回クエン酸

低温調理器が向かない人

  • とにかく安く、まず試したい人。いちばん安いのは約9,980円のアイリスです。ただ、袋型は棒型と使い方がまるで違うので、先を読んでから決めてください。
  • 食洗機でまるごと洗いたい人。4機種とも、食洗機に入れてよいという記載は見つかりませんでした。アイリスは水洗いも不可と、取扱説明書に書いてあります。
  • 大きなかたまり肉を、何枚も一度に作りたい人。袋型のアイリスは、食材を本体の2/3の位置までに収める決まりがあります。量を作るなら、先に鍋と水の量を確かめます。

鍋・洗い方・仕組みで見る

家にある鍋で足りるか。棒型の3機種は、鍋に水を張って本体を立てて使うので、鍋の深さが足りないと使えません。

  • BRUNO:メーカー公式の製品ページに、深さ10cm以上、内径16cm以上、容量15L以下と書いてあります。レビューにも、深い鍋が必要で手持ちの鍋を確認してから買うとよい、という声が2件ありました。
  • Hismile:取扱説明書で、クリップを付ける鍋は高さ13.5cm以上です。水位の最低ライン(MIN)を下回ると動かなくなります。
  • BONIQ:5〜15Lの鍋を使います。水位の上限の目安は、鍋の底面から約13cmです。下限を下回ると、警告アラームと「EE1」が出ます。
  • アイリス:鍋も水も使いません。密閉袋に食材を入れて、本体の袋状の部分にはさみます。

洗い方。4機種で割れました。

  • アイリス:水をかけてスポンジで洗わないよう、取扱説明書に書いてあります。乾いた柔らかい布やウェットティッシュで拭き、袋は毎回新しいものを使います。
  • BRUNO:本体の丸洗いは避けます。カバーは、水かぬるま湯を流しながら洗えます。
  • Hismile:取扱説明書と商品説明に、ヒーターカバーを外して洗える設計とあります。
  • BONIQ:水は毎回替えます。週1回は、ボトムカバーを外して内側をブラシで掃除し、月1回はクエン酸で水垢を落とすよう、取扱説明書に書いてあります。

仕上がりを安定させる仕組み。温度の精度は、Hismile と BONIQ が±0.1℃とうたっています。ただ、効くのは水を動かして温度をそろえることと、肉の厚みをそろえることです。Hismile の取扱説明書には、水を循環させる部品(サーキュレーター)が出てきます。BONIQ の取扱説明書は、水流の出口を鍋の側面に向けるよう案内しています。BRUNO は、今回見たメーカー公式の製品ページに、水の循環の記載が見つかりませんでした。袋型のアイリスは、消費電力が90Wで、棒型の約1,000Wとは桁が違います。取扱説明書は、食材の厚さをできるだけ5cm以下にするよう書いていて、公式レシピの鶏むね肉は、300gで厚さの目安が3cm以内です。

鍋の条件と手入れで4台を並べる

4機種の値段は約2.4倍の差。アイリス 約9,980円、BRUNO 約10,000円、Hismile 約13,939円、BONIQ 約24,000円

機種 価格 方式 鍋・水の条件 洗い方
アイリス PocketChef 約9,980円 袋型 不要(耐熱100℃以上のチャック付き袋) 拭く(水洗い不可)。袋は毎回新品
BRUNO BOE099 約10,000円 棒型 深さ10cm以上・内径16cm以上 カバーは洗える。本体の丸洗いは避ける
Hismile HS-SVPRO1 約13,939円 棒型 クリップ部で高さ13.5cm以上 ヒーターカバーを外して洗える
BONIQ 3.0 約24,000円 棒型 5〜15L・水位上限は底面から約13cm 週1回ブラシ掃除・月1回クエン酸
くわしい仕様を見る(評価・消費電力・温度・時間・食洗機・重さ・保証)
機種 評価 消費電力 温度の範囲 時間の範囲 食洗機 重さ(約) 保証
アイリス PocketChef ★3.9(42件) 90W 40〜80℃(5℃刻み) 1分〜9時間 記載なし 240g 購入日から1年
BRUNO BOE099 ★4.4(55件) 1,000W 5〜95℃(1℃刻み) 1分〜99時間59分 記載なし 990g 記載なし
Hismile HS-SVPRO1 ★4.2(425件) 1,100W 25〜90℃ 1分〜99時間59分 記載なし 800g 記載なし
BONIQ 3.0 ★4.5(49件) 1,000W 5〜95℃ 1分〜99時間59分 記載なし 1,050g 出荷から1年

数値・価格・評価は執筆時点のものです。仕様は各メーカー公表値(取扱説明書・公式ページ)です。アイリスの商品はAmazon限定型番(PLTC-M01AZ-B)で、ほかの店では PLTC-M01-B の型番で売られています。評価は、色やスタイルの違うものをまとめたAmazonのページ表示です。BONIQ 3.0 は約24,000円で、ほかの3機種より1万円以上高くなります。

表を縦に見ると、鍋も水も要らないのはアイリスだけです。手入れは BONIQ がいちばん決まりごとが多く、アイリスは水洗いができません。

低温調理器4台の持ち味と引っかかり

アイリスオーヤマ 袋型低温調理器 PocketChef

向く鍋を出さずに、少量を作りたい。

向かない家族ぶんを一度に作りたい。水で洗いたい。

鍋も水も使わず、袋に食材を入れて本体にはさむ袋型。約240g。

使わないときは小さくしまえる、部屋が蒸し暑くならない、という声があります。気になるのは量と仕上がりです。鶏むね肉の厚い部分が生っぽく残ることがある、袋の大きさの都合で鶏むね1枚が入らず半分になった、外側が熱くなる、においが出る、という声が1件ずつありました。食材は本体の2/3の位置を超えないよう入れます。

BRUNO コンパクト低温調理器 BOE099

向く10cm以上の深さの鍋がある。軽くて簡単な棒型がよい。

向かない鍋が浅い。本体を水洗いしたい。

Amazonが販売する約990gの棒型。温度は5〜95℃を1℃刻みで合わせられる。

温度管理がよい、ローストビーフやサラダチキンが簡単にできた、先端のカバーが外せて洗える、という声があります(各1件)。気になるのは鍋の深さで、深い鍋が必要という声が2件。届いてすぐにエラー(EE2)で止まった、という初期不良の声も1件あります(★1)。

Hismile 低温調理器 HS-SVPRO1

向くレビューの多さで選びたい。静かさを重視する。

向かない長押しの操作が苦手。鍋の高さが13.5cmに満たない。

評価件数は4機種で最多の425件。Amazonが販売する、2021年発売の機種。

立ち上がりが早い、とても静か、という声があります(各1件)。壊れたあとにサポートが対応してくれた、という声は複数あります。気になるのは操作で、時間と温度を長押しで合わせる仕様のため押しすぎると数字が飛ぶ、専用の鍋を用意する必要がある、という声が1件ずつありました。

BONIQ 3.0(本体のみ)

向く週1回のブラシ掃除を習慣にできる。アプリやレシピも使いたい。

向かない価格を抑えたい。コンセントの近くにアース端子がない。

4機種でいちばん高い。BONIQ公式ショップが販売し、出荷から1年の保証が付く。

Amazonの商品説明は、国内ブランドで、アプリとレシピがある点をうたっています。鶏むね肉がジューシーに仕上がる、メーカーの対応が早い、という声があります(各1件)。気になるのは価格と手入れで、高いという声が1件、さつまいもは失敗したが鶏むね肉はうまくできたという声が1件ありました。アース線の接続が必須で、延長コードやたこ足配線は使わないよう、説明書に書いてあります。

生っぽい、エラーで止まる。その対処

  • 「鶏むねが生っぽい」。アイリスに、厚い部分が生っぽく残る、色や触感が生に見えた、という声(1件)がありました。取扱説明書は食材の厚さを5cm以下に、公式レシピは3cm以内にするよう書き、できあがらないときは追加で時間を設定して加熱するよう案内しています。ササミに替えて解決した、という声もあります。
  • 「エラーで止まる」。BONIQ は水位が下限を下回ると、警告アラームと「EE1」が出ます。Hismile も、最低水位(MIN)を下回ると動きません。まず水を足します。BRUNO のEE2は、レビューでは初期不良の声(1件)で、原因は書かれていません。
  • 「長押しで数字が飛ぶ」。Hismile に、長押しが長すぎると一気に時間が増える、という声が1件ありました。ボタンは短く押して、数字を確かめながら合わせます。
  • 「作り置きが傷まないか」。BONIQ の取扱説明書は、調理が終わったあと、90分以内に食べるか、耐熱袋ごと氷水に浸けて急冷し、冷蔵か冷凍で保存するよう書いています。できあがりの食材が、異臭がしたり色がおかしかったりするときは、食べずに捨てる、という注意も、Hismile の説明書にありました。

作り置きの量と手間から選ぶなら

あなたに合うのは? 鍋を出さず少量ならアイリス、深い鍋があり軽さ重視ならBRUNO、レビューの多さと静かさならHismile、手入れの決まりを守れるならBONIQ

  • 鍋を出さずに、少量を作りたい → アイリス PocketChef(約9,980円)。水洗いはできず、拭いて手入れします。鶏むね1枚は入らない、という声があります。
  • 深い鍋があり、軽くて簡単なものがよい → BRUNO BOE099(約10,000円)。カバーを洗えます。
  • レビューの多い機種で、静かさも見たい → Hismile HS-SVPRO1(約13,939円)。長押しの操作に癖があります。
  • 手入れの決まりごとを守って、長く使いたい → BONIQ 3.0(約24,000円)。週1回のブラシ掃除が前提です。

最初の1回の前に決めること

  1. 鍋の深さを測る。BRUNOは10cm以上、Hismileは13.5cm以上、BONIQは水位上限の目安が底面から約13cmです。
  2. 袋を用意する。耐熱100℃以上のチャック付き袋です(アイリスの取扱説明書)。アイリスは毎回新しい袋を使います。
  3. 肉の厚みをそろえる。アイリスの説明書は5cm以下、公式レシピは3cm以内です。
  4. 洗う場所と日を決める。BONIQ は週1回、BRUNO と Hismile はカバーを外して洗います。アイリスは拭くだけです。
  5. できあがったあとの置き場所を決める。90分以内に食べるか、氷水で急冷してから、冷蔵か冷凍にします(BONIQの説明書)。

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袋と、作り置きの道具でつながる2本だけ挙げておきます。

今すぐ選ぶ必要はありません。必要になったときに、こういう記事もある、くらいで大丈夫です。


数値や在庫は変わります。最終的な確認は、各商品ページでお願いします。

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