水切りラックはヌメリと置き場所で選ぶ。置き型・突っ張り・伸縮の弱点

水切りラック4機種の置き方の比較

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家族3〜4人分の食器を水切りかごに積んで朝まで置くと、底のトレーに水が溜まって数日でヌルヌルになります。大きめのかごに替えれば、今度はまな板の置き場がなくなりました。Amazonのレビューでも、不満は水アカ・ヌメリと置き場所の2つに集まっていて、置き方(置き型・突っ張り・伸縮)でほぼ決まります。

Amazonで買える約1,300円から5,800円の水切りラックを4台並べます。比べるのは、置き方、水の逃げ道、耐荷重の数え方の3つです。

水の行き先が、ヌメリの出る場所。山崎実業は樹脂トレー、パール金属は珪藻土が吸う、アイリスプラザは樹脂トレー、レックは受けなしでシンクへ直接

この4台では片付かない台所

  • 食洗機を毎日使う人。手で洗う量が少ないなら、大きな水切りラックは要りません。食洗機に入らない鍋や包丁だけなら、小さいものかタオル1枚で足ります。
  • 大鍋やフライパンを何枚も立てて乾かしたい人。4台は食器とコップが中心の大きさで、耐荷重が全体で8kg、段ごとに1.5〜2kgの機種もあります。鋳物の鍋を何個も載せる使い方には向きません。
  • 壁に取り付けたり、シンクまわりに穴を開けたりしたい人。4台は、置く・突っ張る・シンクに渡す形だけです。壁付けの棚やレールで固定するタイプは扱っていません。

置き方・水の行き先・耐荷重の見方

置き型は安定、突っ張りは省スペース。置き方は、調理台に置く型、調理台から上の棚まで突っ張る型、シンクの両ふちに渡す伸縮型の3つです。置き型は脚が調理台に着くので安定しますが、置いた面積がそのまま調理台から減ります。突っ張り型は2段で縦に積めるので調理台を広く残せますが、レビューでは「安定性」への言及が181件と、4台でいちばん多くなっていました。伸縮型は調理台をまったく使わない代わりに、乗せられる量が少なめです。場所を取らないことと、安定していることは、同じ機種では両立しにくいので、どちらを優先するかで型が決まります。

水が溜まる場所が、ヌメリの元になる。置き型の多くは、かごの下のトレーで水を受けます。シンクへ流す口が付いた機種もありますが、その口のまわりがヌルつくという声が出ていました。水の受け方が違うのは、パール金属の珪藻土トレーです。水を吸って乾かすので溜まらず、「乾燥性能」が96件、「吸水力」が100件と挙がっています。ただし「カビ」も46件あり、吸った水が乾ききらないとトレー自体にカビが出ます。どの方式でも、水が逃げる先は一度見ておく必要があります。

耐荷重の数え方が、メーカーでそろっていない。山崎実業は全体で8kg、アイリスプラザは棚板2kg・バスケット1.5kgと段ごと、レックは3kg、パール金属は公表なしです。全体と段ごとの数字はそのままでは比べられません。2段の機種で上の段に1.5kgまでなら、大皿を何枚か重ねるとすぐ届きます。数字の大きさより、どこに何kgまでかを見るほうが実際の使い方に近くなります。

置き方と水の行き先で並べる4台

機種 価格 置き方 水の受け方 耐荷重
山崎実業 tower 2876 約5,830円 置き型 樹脂のトレー(シンクへ流す口付き) 全体で8kg
パール金属 AZ-5510 約3,498円 置き型 珪藻土のトレー(水を吸う) メーカー公表なし
アイリスプラザ TMR-495 約5,486円 突っ張り(2段) 樹脂のトレー 棚板2kg/バスケット1.5kg
レック KK00101 約1,345円 シンクに渡す伸縮型 受けなし(シンクへ直接落ちる) 3kg
くわしい仕様を見る(評価・外形寸法・素材・重さ・付属品・生産国)
機種 Amazon評価 外形寸法(幅×奥行×高さ) 本体の素材 重さ 付属品 生産国
山崎実業 tower 2876 ★4.2(1,025件) 約42×23×17cm スチール(粉体塗装) 約1.8kg カトラリーポケット 中国
パール金属 AZ-5510 ★4.4(2,342件) 約35×22×15.5cm 鉄(エポキシ樹脂塗装) 約1.34kg 水切りポケット 中国
アイリスプラザ TMR-495 ★4.0(1,915件) 約49.5×19.0×72.3〜107.8cm ステンレス 約2.75kg かご2つ・棚板・包丁スタンドなど メーカー公表なし
レック KK00101 ★4.2(1,150件) 約40〜60×17×1cm ステンレス鋼管 メーカー公表なし なし 中国

数値・価格・評価は執筆時点のものです。仕様は各メーカーの公表値(公式サイト、または公式の通販ページ)。耐荷重は、メーカーごとに全体の数字と段ごとの数字があり、そのままでは比べられません。

値段と水の受け方は一致していません。いちばん安いレックはトレーを持たず、水をそのままシンクに落とすので、水が溜まる場所がありません。いちばん高い山崎実業は、トレーと流し口で水を受ける作りです。

4台それぞれの水と置き場所

山崎実業 tower 2876

向く2〜3人分の食器を、安定した置き型で乾かしたい。見た目をそろえたい。

向かない4人分以上をまとめて洗う。

黒か白の一色で目立たない置き型。全体の耐荷重は8kgと公表されている。

ワイヤーのかごの下に樹脂のトレーがあり、水はシンクへ流す口から落とせます。レビューには「シンクの端に置けて安定する」「小さく見えて深さがあり、たくさん入る」という声が並びます。気になるのは水の出口で、流す口のまわりがヌメヌメして洗いにくいという声があり、水アカがつきやすいという要約もあります。2〜3人分にちょうどよい大きさで、4人以上には小さいという声と、値段が内容に対して高いという★3もありました。

パール金属 AZ-5510

向く1〜2人分の食器で、トレーのヌメリを減らしたい。

向かない3人分以上を一度に乾かしたい。

鉄のかごに珪藻土のトレーを敷いた置き型。評価は4台で最も高い★4.4、件数も最多。

「水が下に溜まらず、乾きが早い」「トレーの手入れがほとんど要らない」という声が多く、ヌメリに困っている人にはいちばん効く作りです。幅35cmで、シンク横の狭い場所に収まりやすいのも利点です。気になるのは、珪藻土にもカビが出ることです。4年使った人は、何か月かするとトレーに青カビが出るのでそのつど漂白していると書いていました。届いたときに珪藻土にヒビが入っていたという★3や、脚の滑り止めゴムが外れやすいという声、1〜2人分でいっぱいになるという書き込みもあります。

アイリスプラザ TMR-495

向く3〜4人分をまとめて洗い、調理台の上に吊り戸棚がある。

向かない上に棚がない台所。設置後に固定を確かめる手間をかけたくない。

調理台から上の棚まで突っ張り、かごと棚板を2段に重ねる型。付属品が多い。

2段に重ねられるぶん置き型より多く並べられ、包丁スタンドやまな板・タオル掛けも付いています。「ワイヤーの間隔が狭く、お皿が立てやすい」「まな板がそのまま置ける」「シンク上の空間を使えるので調理台が広くなった」という声があります。気になるのは安定性で、「安定性」が181件、「組み立て」が85件と、どちらも4台で最も多くなっていました。多少ぐらつく、下のトレーがずれて水が溜まる、突っ張りのバネが弱って1年半あまりで安定しなくなったという声があり、数年でサビが出たという書き込みもあります。調理台から上の棚までの高さが、突っ張れる約72.3〜107.8cmに収まるかを先に測ってください。

レック KK00101

向く調理台がほとんどない台所。洗い物が少なく、場所だけ何とかしたい。

向かない1回にたくさん洗う。広げたまま何年も使いたい。

シンクの両ふちに渡す、幅40〜60cmの伸縮式。トレーがなく、使わないときは畳める。

「ワンルームの狭いキッチンで、洗った食器のやり場に困らなくなった」「軽くてずれにくい」という声が並びます。水がそのままシンクに落ちるので、ヌメリが溜まる場所がありません。気になるのは固定とサビで、「安定性」が66件、「固定性」が36件、「錆び」が44件ありました。広げたまま使っていたら、いつの間にか縮んでシンクに落ちたという★3や、早くもサビが出てきたという★4があります。耐荷重は3kgなので、まとめ洗いの量を全部載せるのは難しいでしょう。

ヌメリ・ぐらつき・サビの対処

  • トレーや水の出口が、すぐヌルヌルになる。水が溜まったまま乾かない場所に出ます。樹脂トレーの機種では、トレーの隅と、シンクへ流す口のまわりです。水が溜まる時間を短くします。流し口をシンク側へきちんと向けてトレーに水を残さず、それでも残るなら週に一度トレーだけ外して洗うと決めておくと、ヌメリが固まる前に落とせます。そもそも水を溜めたくないなら、珪藻土のトレーか、トレーのない伸縮型を選ぶ方法があります。珪藻土は乾ききらないとカビが出るので、出たら漂白して対処している人がいました。
  • ぐらつく、だんだん安定しなくなる。突っ張り型と伸縮型に多い不満です。突っ張り型はバネが弱ったり固定具がずれたり、伸縮型は載せた重さで少しずつ縮んだりします。ときどき固定を確かめ直すのが一番の対策です。突っ張り型は、食器を載せる前に上下の固定具が浮いていないか手で押して確かめ、伸縮型はシンクのふちに両端がしっかり掛かっているかを見ます。重い鍋や木のまな板は、どの型でも別の場所で乾かすほうが安心です。
  • 数年でサビが出てきた。突っ張り型と伸縮型の両方で出ていました。塗装やメッキに傷がつくとサビが広がるので、金属のカトラリーを放り込むときにワイヤーを傷つけない、濡れたまま何日も置かない、で出るまでの時間を延ばせます。

台所の形から選ぶ1台

どれを選ぶか。3〜4人分で吊り戸棚があるならTMR-495、1〜2人分でヌメリを減らすならAZ-5510、2〜3人分で安定した置き型なら山崎実業、調理台がないならレック

  • 3〜4人分をまとめて洗い、調理台の上に吊り戸棚がある → アイリスプラザ TMR-495(約5,486円)。2段に重ねて、置き型より多く並べられます。設置後の固定の確認は欠かさずに。
  • 1〜2人分で、トレーのヌメリを減らしたい → パール金属 AZ-5510(約3,498円)。珪藻土のトレーが水を吸うので、水が残りにくい作りです。
  • 2〜3人分を、安定した置き型で乾かしたい → 山崎実業 tower 2876(約5,830円)。全体の耐荷重が8kgと公表されていて、置いたときに安定します。
  • 調理台がほとんど残っていない → レック KK00101(約1,345円)。シンクに渡すので、調理台をまったく使いません。

どれを選んでも、水が溜まる場所がどこにあるかを最初に確かめておくと、ヌメリの手入れがぐっと楽になります。

最初の食器を並べる前の5項目

  1. 置く場所を測る。置き型は幅と奥行き、伸縮型はシンクの内側の幅、突っ張り型は調理台から上の棚までの高さを測ります。TMR-495 は高さ約72.3〜107.8cmの範囲で突っ張る作りです。
  2. 水の行き先を決める。トレーの流し口があるなら、シンク側へ向けて置きます。最初に一度水を流して、調理台に広がらないか確かめます。
  3. 重いものの置き場所を別に決める。鍋や木のまな板は、耐荷重の小さい段に載せないようにします。段ごとの耐荷重がある機種は、上の段ほど軽いものにします。
  4. トレーを洗う日を決める。週に一度など決めておくと忘れにくくなります。珪藻土のトレーは、メーカーの手入れ方法を先に読んでおきます。
  5. 突っ張り型と伸縮型は、固定の確かめ方を覚える。最初に食器を載せる前に、手で押してずれないかを見ておきます。

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水切りラックの置き方が決まると、次はまわりの収納が気になってくると思います。つながりのある2本だけ挙げておきます。

今すぐ選ぶ必要はありません。必要になったときに、こういう記事もある、くらいで大丈夫です。


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