デスクライトのルーメン表示では、手元が何ルクスになるか分かりません

ルーメンでは手元の明るさは不明。見るのは直下40cmの照度です。いちばん明るい台と暗い台で 1.7倍。道具しらべの比較記事のアイキャッチ

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シーリングライトは明るいのに机で細かい作業が見えにくく、原因は、光が天井から来るので自分の手と体が影を作っていたことでした。デスクライトを調べると売り場には「2000ルーメン」「超高輝度」ばかり並びますが、ルーメンは光源が出す光の総量なので、広く散らせば手元は暗いままで、机の上がどれくらい明るくなるのかが書いていません。この記事では、実売3,000円台から14,000円台の定番4機種を、机上の照度・色の出方・留め方の3点で比べます。今回の4機種はすべて「直下40cm」という同じ条件で照度を公表しているので、そのまま並べられます。

4機種の直下40cmの照度。山田照明 Z-10RBが2,430lx、Z-108Nが1,414lx

デスクライトが向かない人

  • 部屋全体を明るくしたい人。デスクライトは手元を照らす道具で、4機種とも照らす範囲は机の上に限られます。部屋が暗いなら、シーリングライトを見直すほうが早く済みます。
  • モニターへの映り込みをなくしたい人。光源が机の上にある以上、角度によっては画面に映ります。避けたいなら、モニターの上辺に付けるタイプ(モニターライト)が別にあります。
  • 目が疲れないライトを探している人。疲れにくさは姿勢や休憩の取り方にも左右されます。ここで扱えるのは「机の上が何ルクスになるか」「色がどう見えるか」までです。

デスクライトの照度・色・留め方

ルーメンではなく、直下40cmのルクスを見ます。ルーメン(lm)は光源が出す光の総量、ルクス(lx)は照らされた面の明るさで、知りたいのは後者です。今回の4機種は、いずれも直下40cmでの照度を公表しています。いちばん明るいZ-10RB(2,430lx)と、いちばん暗いZ-108N(1,414lx)では1.7倍の差があります。ルーメンの比(1,055対624)とおおむね揃っていますが、これは4機種ともセードの形が似ているからで、光を広く散らす製品では一致しません。学習用スタンドの明るさの区分であるJIS形式は、Z-108NだけがA形相当、残る3機種はAA形相当(AA形のほうがA形より高い基準)で、価格は3番目に高いのに明るさの基準は一段下です。ノーブランド品が「2000ルーメン」とだけ書くのは、机の上の明るさを出していないのと同じです。

色の出方は、Ra(演色性)で決まり、価格順ではありません。Raは太陽光の下で見たときの色をどれだけ再現できるかの数値で、100に近いほど実物に近く見えます。

  • 山田照明 Z-10RB(約14,994円):Ra94
  • オーム電機 DS-LD95CG-W(約3,010円):Ra93
  • オーム電機 LTC-LS30N-W(約4,273円):Ra93
  • 山田照明 Z-108N(約7,009円):Ra80

3,010円のオームがRa93で、7,009円のZ-108NがRa80です。倍以上の価格差があっても、色の出方は安いほうが上です。Z-10RBのRa94は、Ra93との差がごくわずかです。Ra80は一般的な事務作業や読書なら困らない数値ですが、糸の色や塗料の色を見分けたいなら、90台を選ぶ意味があります。

留め方は、机の厚みを測ってから決めます。台座で置くのはオーム DS-LD95CG-W だけで、台座は22×16cm、本体は1.75kgと安定しますが、そのぶん机を占領します(重さに言及した5人のうち3人が否定的)。残る3機種はクランプ式で、天板の上に土台が要りません。ただし天板の厚みに制限があり、公表されているのは山田照明 Z-108N の55mmまでだけで、オーム LTC-LS30N-W とZ-10RBはメーカー非公表でした。厚い天板や、縁に補強の入った机では留まらないことがあります。もうひとつ、光源を交換できるのはZ-108Nだけです。E26の電球なので、切れたら電球だけ替えれば本体は使い続けられ、他の3機種はLED一体型で、寿命が来たら本体ごと買い替えになります。Z-108Nの弱点(非調光・Ra80)は、電球を選び直せば動かせる部分でもあります。

デスクライトを照度と演色性で並べる

機種 価格 直下40cmの照度 Ra 留め方
オーム DS-LD95CG-W 約3,010円 約2,000lx Ra93 台座(22×16cm)
オーム LTC-LS30N-W 約4,273円 約1,900lx Ra93 クランプ
山田照明 Z-108N 約7,009円 1,414lx Ra80 クランプ(天板55mmまで)
山田照明 Z-10RB 約14,994円 2,430lx Ra94 クランプ
くわしい仕様を見る(評価・全光束・JIS形式・調光・光源・消費電力・質量・セード・アーム・コード)
機種 Amazon評価 全光束・JIS形式 調光・光源 消費電力・色温度 質量・セード アーム・コード
オーム DS-LD95CG-W ★4.4(112件) 約900lm・AA形相当 無段階(10〜100%)・LED一体型 約10.5W・昼光色 約1.75kg・長さ33cm アーム46cm・コードは非公表
オーム LTC-LS30N-W ★3.8(69件) 約850lm・AA形相当 3段階・LED一体型 約12W・昼光色 約0.66kg・幅48×高12×奥36.4cm アーム上13.4+下31.4cm・コードは非公表
山田照明 Z-108N ★4.5(1,103件) 624lm・A形相当 なし(非調光)・E26 LED電球(交換可) 7.2W・5000K(昼白色) 約1.4kg・直径19×高19.3cm アーム45+45cm・コードは非公表
山田照明 Z-10RB ★4.5(1,466件) 1,055lm・AA形相当 無段階(5〜100%)・LED一体型 11.9W・5000K 約1.4kg・薄型 平行移動アーム・コード約1.5m

数値・価格・評価は執筆時点のものです。価格・評価はAmazon掲載値、仕様は各メーカー公表値です。照度はいずれも「直下40cm・100%点灯時」の値です。生産国は4機種ともメーカー非公表でした。

価格と数値が一致しない行があります。Raは3,010円と14,994円でわずか1の差しかなく、照度は7,009円のZ-108Nが最下位です。値段の差は、アームの動き、質感、調光の細かさといった、明るさや色の正確さ以外のところに向かっています。

デスクライト4台が何にお金をかけているか

オーム電機 DS-LD95CG-W/RA93

向く机の上に土台を置く余裕があり、費用を抑えて数値の高いものを選びたい人。細かく調光したい人。

向かない机の作業面を1cmでも広く使いたい人。クランプで固定したい人。

数値だけで見ると、いちばん割がいい。直下40cmで約2,000lx、Ra93、AA形相当が3,000円台で揃う。

調光は無段階(10〜100%)で、使い勝手に言及した14人は全員が肯定的でした。弱点は台座で、22×16cmの土台が机に載り、本体は1.75kg。重さに言及した5人のうち3人が否定的で、アームを伸ばすと前に傾くという指摘も13人中2人からありました。机が狭い人には、この土台が効いてきます。レビューは112件と、山田照明の2機種に比べれば蓄積が浅めです。

オーム電機 LTC-LS30N-W

向く机に土台を置きたくない人。横に広く照らしたい人。

向かない明るさを細かく変えたい人。レビューの蓄積を判断材料にしたい人。

0.66kgと、4機種でいちばん軽いクランプ式。セードは幅48cmと横に長く、広く照らす。

ACアダプターとクランプを含めた重さなので、机に付く部分はさらに軽くなります。照度は約1,900lx、Ra93、AA形相当で、数値は上の機種とほぼ同じです。弱点は評価の低さで、★3.8は4機種でいちばん低く、件数も69件と少ない。使いやすさに言及した7人のうち2人が否定的で、スイッチの操作感への指摘があります。調光も3段階と、無段階の2機種より粗く、ACアダプターの置き場所も要ります。クランプの対応天板厚は公表が見当たりませんでした。

山田照明 Z-Light Z-108N

向く長く使いたい人。電球を自分で選びたい人。アームの動きを重視する人。

向かない買ってすぐ明るさが欲しい人。夜に手元だけ暗く灯したい人。

光源を自分で選べる唯一の機種。切れたら電球だけ交換すれば、本体は使い続けられる。

色温度も明るさも、電球を選び直せば変えられます。可動域に言及した41人のうち39人が肯定的で、評価の揃い方は4機種で最も高く、デザインも54人中53人が肯定的です。弱点は明るさで、直下40cmで1,414lxと最も暗く、明るさに言及した107人のうち23人が否定的でした。非調光なので落とすこともできません。JIS形式はA形相当、Ra80で、夏は電球の熱が気になるという声もあります。ただしこれらはすべて「今付いている電球の性能」で、より明るい電球や高演色の電球に替えれば変わる部分です。

山田照明 Z-Light Z-10RB

向く色を見分ける作業をする人。影が落ちるのを避けたい人。

向かないライトの位置を頻繁に動かす人。1万円台を出すつもりのない人。

明るさも色も4機種で最上位。直下40cmで2,430lx、Ra94。

公式が美術館や医療現場を例に挙げているとおり、色を正確に見る作業に向きます。平行移動アームと薄型のセードで多重影が出にくく、調光は無段階(5〜100%)。ダブルクリックで100%、前回の明るさを覚えるラストメモリー、ゆっくり明るくなるソフトスタートも付きます。弱点は独特のアームで、可動域に言及した94人のうち27人が否定的と、4機種で最も比率が高く、平行移動の動きが思った位置に来ないと感じる人がいます。点灯に言及した59人のうち27人もタッチスイッチやソフトスタートの間を挙げて否定的で、価格への不満も75人中21人です。クランプ固定のみで、台座での据え置きはできません。

デスクライトのまぶしさ・影・留め具

  • 最小にしてもまぶしい。無段階調光のある2機種に共通する声です(DS-LD95CG-Wは10%まで、Z-10RBは5%まで)。原因は明るさそのものより、光源が目に入る角度であることが多く、セードを少し前に倒して、座った目線から光源が直接見えない位置に下げると、同じ明るさでも眩しさは減ります。
  • 手の影が消えない。光源が1か所である以上、影は必ずできます。利き手と反対側(右利きなら左前方)から当てるのが基本で、それでも消えないなら、セードの面積が広いもの(LTC-LS30N-Wの幅48cm)か、多重影が出にくいZ-10RBを選びます。
  • クランプが天板に合わない。買ってから分かることの筆頭です。Z-108Nは55mmまでと公表されていますが、他の2機種は非公表です。天板の厚みに加えて、机の縁の下に補強の桟や引き出しのレールがないかも見てください。あるとクランプの下側が届きません。
  • アームが下がってくる。使ううちに関節が緩み、セードが少しずつ下がる症状です。Zライト系は関節のネジを締め直せる作りなので、説明書の該当箇所を確認してください。一体型の安価な製品では調整できないこともあります。
  • 色が思った通りに見えない。Ra80台の機種で起きやすく、とくに赤系と肌色の再現が落ちます。Z-108Nなら電球を高演色タイプ(Ra90以上)に替える手があり、他の3機種は一体型なので使えません。

デスクライトは何を見る時間で選ぶか

どれを選ぶか。色を見分けるならZ-10RB、費用を抑えるならオームDS、作業面を広くするならオームLTC、電球を選ぶならZ-108N

  • 色を見分ける作業をする。影を落としたくない → 山田照明 Z-10RB。Ra94・2,430lxで4機種の最上位、平行移動アームで多重影が出にくい構造です。
  • 費用を抑えて、数値の高いものを選びたい → オーム DS-LD95CG-W。3,000円台でRa93・AA形相当。ただし22×16cmの台座が机に載ります。
  • 机の作業面を広く使いたい → オーム LTC-LS30N-W。0.66kgのクランプ式で、セードは幅48cmと横に長い。
  • 長く使いたい。電球を自分で選びたい → 山田照明 Z-108N。E26電球式なので、切れても電球だけ替えられます。明るさと色は電球次第です。

デスクライトは天板の厚みを測ってから

  1. 机の天板の厚みを測る。クランプ式を選ぶなら最初にここです。Z-108Nは55mmまで。他の2機種は非公表なので、厚い天板なら販売店に確認するか、台座式を選びます。
  2. 縁の下に桟やレールがないか見る。厚みが足りていても、補強の桟や引き出しのレールがあるとクランプが入りません。手を入れて確かめます。
  3. 利き手と反対側に置く位置を決める。右利きなら左前方。影は光源の反対側にできるので、ここを決めてから固定します。
  4. コンセントまでの距離を確かめる。コード長を公表しているのはZ-10RBの約1.5mだけです。他の3機種は非公表なので、近い位置を想定しておきます。
  5. 最初の1週間は角度を動かしてみる。座った目線から光源が直接見えない角度を探します。ここが決まると、同じ明るさでも眩しさが変わります。

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数値や在庫は変わります。最終的な確認は、各商品ページでお願いします。

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