ジグソーで曲線を切ると、切り口が荒れる。オービタルは「速さ」と引き換え

ジグソーで曲線を切ると切り口が荒れる。オービタルは速さと引き換え

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手ノコで棚板の角を丸く切ろうとして、線から大きく外れたのが、ジグソーを買ったきっかけです。曲線や穴は思いどおりに切れましたが、長い直線を切ると刃が曲がって、切り口が斜めになりました。ジグソーは「どこを切るか」より「どう切るか」で結果が変わる道具です。

Amazonで約5,200円から11,300円のコード式ジグソーを4台並べます。比べるのは、オービタル(切る速さと切り口の荒れ)、ブレードの固定、付属の定規の3つです。

オービタルの段で切り口が変わる。0はきれいな切断、Ⅲは高速切断。曲線の仕上げは小さい段で、荒切りは大きい段で

ジグソーが向かない人

  • 長い板を真っ直ぐに切り落としたい人。刃の細いジグソーは、長い直線で曲がりやすい道具です。レビューにも、切り口が曲がることがあるという声があります。丸ノコか、ガイドを当てた手ノコのほうが向いています。
  • 薄い鉄板を何枚も切りたい人。4台とも軟鋼板は切れますが、能力は5〜6mmまでです。金属が中心なら、金属用の道具を探したほうが早く終わります。
  • コードレスで屋外のどこでも使いたい人。4台はすべてコード式です。コードはマキタが2m、ブラックアンドデッカーが3mで、離れた場所では延長コードが要ります。

オービタル・ブレード・定規の見方

オービタルは、速さと切り口の荒れを交換する。ブレードが上下に動くのと同時に前後にも動く機能で、マキタ 4329 の取扱説明書によると、前後の動きが入ると切断の能率がよくなります。切り替えは4段階で、0は上下だけ、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの順に前後の動きが大きくなります。取扱説明書の用途表では、0は「木材・合板のきれいな切断」、Ⅲは「木材・合板の高速切断」です。曲線や仕上げは小さく、荒く切り落とすだけなら大きく、と使い分けます。

揺れも変わります。公式の振動3軸合成値(木工)は、オービタルのない 4327 が5.0m/s²、オービタル付きの 4329 が7.0m/s²、M421 が8.0m/s²です。ブラックアンドデッカーは振動値を公表していません。レビューには「切断面はきれいではない」という声と、「振動が少なく比較的静か」という声が両方ありました。

ブレードを固定する手間は、機種で分かれる。

  • マキタの3台:ブレード軸の六角穴付ボルトを六角棒レンチでゆるめ、刃を差し込んで締め直します。使えるのはBタイプのブレードだけと、取扱説明書にあります。レビューには、替刃が安くて種類も多いという声があります。
  • ブラックアンドデッカー KS701PE:工具なしで着脱できるワンタッチクランプです。販売店の仕様では、T型とU型のシャンクのどちらも使えます。

付属のブレードは、ブラックアンドデッカーが木工用2種と曲線用の計3本、マキタは木工用のB-10が1枚です。

付属の定規で、どこまで切れるか。マキタの3台には定規セットが付き、同じ幅での切り分けや、半径170mm以下の円・円弧の切り出しに使えます。ブラックアンドデッカーは平行定規が付属ですが、差込口が本体の後ろ側にあり、切り始めの位置では定規が材料に当たらないというレビューがありました(21人が参考になったと回答)。付属のポールが市販品より細いという指摘もあります。

ブレードの固定と振動値で並べる4台

機種 価格 オービタル ブレードの固定 振動値(木工)
ブラックアンドデッカー KS701PE 約5,197円 あり(4段階) ワンタッチ(工具なし) メーカー公表なし
マキタ M421 約9,507円 あり(3段階+ストレート) 六角棒レンチ(Bタイプ専用) 8.0m/s²
マキタ 4327 約9,804円 なし 六角棒レンチ(Bタイプ専用) 5.0m/s²
マキタ 4329 約11,311円 あり(3段階+ストレート) 六角棒レンチ(Bタイプ専用) 7.0m/s²
くわしい仕様を見る(評価・ストローク数・消費電力・切断能力・コード長・定規と付属ブレード)
機種 Amazon評価 ストローク数 消費電力 切断能力(木材) コード長 定規・付属ブレード
ブラックアンドデッカー KS701PE ★4.1(581件) 0〜3,000回/分 520W 70mm 3m 平行定規/木工用2種・曲線用
マキタ M421 ★4.2(165件) 0〜3,100回/分 450W 65mm 2m 定規セット/木工用B-10が1枚
マキタ 4327 ★4.4(253件) 500〜3,100回/分 450W 65mm 2m 定規セット/木工用B-10が1枚
マキタ 4329 ★4.6(2,356件) 500〜3,100回/分 450W 65mm 2m 定規セット/木工用B-10が1枚

数値・価格・評価は執筆時点のものです。仕様はマキタが公式の商品ページと取扱説明書、ブラックアンドデッカーは販売店の仕様とAmazonの説明欄です(メーカー公式ページを確認できなかったため、振動値は「メーカー公表なし」としています)。

質量は4台とも1.9kgで差がありません。差が出るのは振動値とブレードの固定です。値段が上がるほど振動値が小さくなる、とはなっていません。

4台それぞれの切り口と癖

ブラックアンドデッカー KS701PE

向くまず安く1台そろえて、曲線や穴の練習をしたい。ブレードを頻繁に替える。

向かない切り口の仕上がりを重視する。音をできるだけ抑えたい環境で使う。

4台でいちばん安く、ブレードを工具なしで替えられる。曲線用の刃も付属。

無段変速で、トリガーを握る強さで速さが変わるという声があります。レビューでは「使いやすさ」が48件、「コスパ」が44件と並びます。気になるのは切り口と音です。「パワーはあるが切断面はきれいではない」という★3があり、音が大きい、マキタと比べて大きいという声が複数あります。定規の差込口が後ろ側にある点にも不満が出ています。

マキタ M421

向くマキタで、無段変速のジグソーがほしい。

向かない振動をできるだけ抑えたい。

オービタル3段階+ストレートで、無段変速のスイッチを備える。

ブレード交換用の六角棒レンチが本体に収納できる、ある程度の重さがあって安定して使えるという声があり、25mm厚の集成材の曲線が切れたという体験談もあります。気になるのは振動値と耐久性です。公式の振動値は木工で8.0m/s²と、マキタ3台で最も大きくなっています。1年使った人に、ブレードの固定金具がずれて刃が曲がり、正しく切れなくなったという報告が1件ありました。コードが2mで短いという声もあります。

マキタ 4327

向く曲線や穴を、ゆっくり正確に切りたい。振動を抑えたい。

向かない厚い板を、速く荒く切り落としたい。

4台でただ1台、オービタルのない機種。振動値は木工で5.0m/s²と、マキタ3台で最小。

曲線を切る道具として「軽くて使いやすい」という声が多く、自作スピーカーの穴あけで、ホールソーでは難しかった最後の調整が要らなくなったという体験談もありました。気になるのはスイッチの位置と円の切り出しです。握りながら右側のボタンを親指で押すのが、手の小さい人には難しいという声があります。円の穴あけは、進める速度をかなり落とさないと外側へはみ出しやすいという書き込みもありました。

マキタ 4329

向く失敗を減らしたい初心者。曲線の仕上げから荒切りまで、1台で済ませたい。

向かないできるだけ安く済ませたい。

レビュー2,356件で最多、★4.6も4台でいちばん高い。速度は500〜3,100回/分で調整できる。

「初心者でも簡単」「付属の定規で直線ガイドと円切りができた」という声が並びます。ダイヤルで速度を落とすと切断は遅くなりますが、直線の精度が上がって少し静かになるという体験談もありました。気になるのは木くずと切り口です。集じん機をつながないと木くずがかなり巻き散らかされるという声があり、木材を切っていると切り口が曲がることがあるという指摘も、Amazonの要約欄に出ていました。曲線ではブレードの厚さが少し気になるという書き込みもあります。

切り口の荒れ・曲がり・木くずの対処

  • 切り口が荒れる。私が最初に困ったのも曲線の切り口で、原因のひとつはオービタルを大きくしたまま切っていたことでした。仕上げに近い切断では、オービタルを0か小さい段に下げます。4329 の取扱説明書でも、0の用途は「きれいな切断」です。速度のダイヤルを下げると切断は遅くなりますが、直線の精度は上がるという体験談もありました。
  • 切り口が曲がる、斜めになる。薄い刃は無理に押すとしなります。マキタの取扱説明書には、ベースを材料に密着させ、曲線はゆっくり進めるよう書かれています。急にブレードをひねる切断はしない、とも注意されています。直線は付属の定規を使いますが、長い直線の切り落としは先に書いたとおり丸ノコのほうが向いています。
  • 木くずが飛び散る。4329 と 4327 は、機体後ろの開口部に集じんホースをつなぎ、防じんカバーを下げて使えると取扱説明書にあります。ブラックアンドデッカーは集じん機アダプターが付属です。防じんカバーを下げても、保護めがねは要るとマキタの取扱説明書にあります。

曲線・穴・デッキ材から選ぶ1台

どれを選ぶか。曲線をきれいに切るなら4327、初めてで安く試すならKS701PE、曲線から荒切りまで1台なら4329、デッキ材の途中切りも4329

  • 棚板や天板の曲線を、きれいに切りたい → マキタ 4327(約9,804円)。オービタルがなく、振動値もマキタ3台で最小です。
  • 初めてで、まず安く試したい → ブラックアンドデッカー KS701PE(約5,197円)。工具なしでブレードを替えられ、曲線用の刃も付属しています。
  • 定番の1台で、曲線から荒切りまで任せたい → マキタ 4329(約11,311円)。オービタルを切り替えられ、レビュー件数も最多です。
  • ウッドデッキの傷んだ部分を、板の途中で切り取りたい → マキタ 4329。切断能力は木材65mmで、速く切る設定も選べます。

どれを選んでも、仕上げの切断ではオービタルを小さくして、ゆっくり進めると、切り口の荒れがかなり減ります。

最初の1枚を切る前の5項目

  1. 取扱説明書で、使えるブレードを確かめる。マキタの3台はBタイプだけです。固定が不完全だと、刃が外れたり折れたりして、けがの原因になります。
  2. 材料を固定する。クランプで作業台に留めると、切っている最中に板が動きません。
  3. ベースを材料に密着させ、刃が当たらない位置でスイッチを入れる。材料に当てたままスイッチを入れると、キックバックで本体が浮き上がることがあると、取扱説明書にあります。
  4. 切る前に、不要な板で試し切りをする。オービタルの段と速度を変えて、切り口の荒れ方を確かめておくと、本番で迷いません。
  5. 保護めがねと防じんマスクを用意する。防じんカバーを下げて使う場合でも、保護めがねは要ります。

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切ったあとは、切り口を整えたり、組み立てたりする作業が続くと思います。つながりのある2本だけ挙げておきます。

今すぐ選ぶ必要はありません。必要になったときに、こういう記事もある、くらいで大丈夫です。


数値や在庫は変わります。最終的な確認は、各商品ページでお願いします。

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