電動サンダーの粉じんは袋より穴で決まる。軽さと振動も別の話

電動サンダーの粉じんは袋より穴で決まる。軽さと振動は別の話

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古い棚を塗り直そうと電動サンダーを使ったら、削る速さは満足でしたが、作業後は床も棚も白い粉だらけで、30分ほどで手のひらも痺れました。調べると、粉がどれだけ舞うかは集じんの方式より、ペーパーの穴と袋の付け方で変わり、手の痺れは本体の軽さより、メーカーが公表する「振動値」で見たほうが実態に近いようです。

Amazonで約4,000円から12,200円のコード式サンダーを4台並べます。比べるのは、集じんの仕組み、振動値、パッドの面積の3つです。

振動値は軽さの順ではない。マキタBO3710が3.5m/s²、BO5030が4.5m/s²、いちばん軽い京セラS-5000が5.2m/s²。SK11は公表なし

電動サンダーが向かない人

  • 厚い塗膜を一気にはがしたい人。4台は、表面をならしたり塗装前に足付けをしたりする道具です。何層も重なった古い塗装は、剥離剤やベルトサンダーのほうが早く終わります。
  • ウッドデッキ全面を1日で仕上げたい人。パッドは大きいものでも手のひらほどの面積で、SK11 は説明欄に定格使用時間30分とあります。デッキなら、傷んだ部分やささくれを直す使い方が現実的です。
  • 充電式でコードなしで使いたい人。4台はどれもコード式です。充電式のサンダーはこの記事では扱いません。

粉・振動・面積の見方

粉じんは、袋よりペーパーの穴で決まる。集じんは、本体のファンが削りかすを吸い、パッドの穴から袋や掃除機へ送る仕組みです。ペーパーの穴がパッドの穴と合っていないと、ほとんど吸いません。

マキタ BO3710 の取扱説明書には、穴あきのペーパーはパッドの穴と位置を合わせて留めるよう書かれています。穴のない市販のペーパーは、別売のパンチプレートで穴を開けるよう指示があります。SK11 SWS-200AC は、穴を開けるパンチングツールが最初から付いてきます。私が粉だらけにしたのも、穴のない紙やすりをそのまま挟んでいたからでした。袋にも注意があり、マキタの2台のレビューには、ダストバッグのチャックの閉め忘れやはめ込みの甘さで粉が舞う、動かすのが速すぎると袋が外れやすい、という声があります。

軽い機種が、揺れの少ない機種とは限らない。手の痺れを減らしたいなら、重さより振動3軸合成値(ヨーロッパの規格 EN60745-2-4 で測った、手に伝わる揺れの目安)を見ます。公式に数字が出ている3台は、マキタ BO3710 が3.5m/s²、BO5030 が4.5m/s²、京セラ S-5000 が5.2m/s²でした。いちばん軽い S-5000(0.76kg)が、振動値ではいちばん高いことになります。SK11 は振動値を公表していません。押しつける力も効き、マキタの取扱説明書では、ペーパー全面を当てて軽く押さえる程度で使うよう書かれています。強く押しつけると回転が落ちて能率が悪くなり、腕も疲れます。

一度に削れるのは、手のひらほどの面積。パッド寸法から計算すると、マキタ BO3710 は約172cm²、SK11 は約170cm²、マキタ BO5030 は約119cm²、京セラ S-5000 は約79cm²です。天板や棚板のような平らで広い面は、面積の大きい機種ほど早く終わります。引き出しの内側や椅子の脚まわりのような狭い場所は、S-5000 の小ささが生きます。

振動値とパッド面積で並べる4台

機種 価格 動き方 振動値 パッド面積(計算)
SK11 SWS-200AC 約3,981円 往復(オービタル) メーカー公表なし 約170cm²
京セラ S-5000 約7,520円 往復(オービタル) 5.2m/s² 約79cm²
マキタ BO3710 約9,031円 往復(オービタル) 3.5m/s² 約172cm²
マキタ BO5030 約12,155円 偏心+回転(ランダムオービット) 4.5m/s² 約119cm²
くわしい仕様を見る(評価・パッド寸法・ペーパーの留め方・質量と消費電力・集じん・付属ペーパー)
機種 Amazon評価 パッド寸法 ペーパーの留め方 質量・消費電力 集じん 付属ペーパー
SK11 SWS-200AC ★4.2(454件) 約92×185mm マジック式・クランプ式の兼用 約1.3kg・200W ダストバッグ(穴あけ具付き) #60・#120・#240 各2枚
京セラ S-5000 ★4.3(616件) 75×105mm クランプ式(75×140mm) 0.76kg・100W 集じんノズル(袋なし・集じん機へ接続) #100 1枚
マキタ BO3710 ★4.4(3,208件) 93×185mm クランプ式(93×228mm) 1.5kg・190W ダストバッグ #60・#120・#240 各2枚
マキタ BO5030 ★4.4(1,693件) 直径123mm マジック式(直径125mm) 1.3kg・300W ダストバッグ(集じん機も接続可) #60・#120・#240 各2枚

数値・価格・評価は執筆時点のものです。仕様は各メーカー公表値(公式の商品ページ・取扱説明書)。SK11 はメーカーの公式ページを確認できなかったため、Amazonの仕様欄と説明欄の値です。パッド面積は寸法からの計算値です。

振動値は値段の順に並んでいません。いちばん低いのは、いちばん高い BO5030 ではなく、2番目に高い BO3710 でした。

4台それぞれの粉と音

SK11 SWS-200AC

向くたまのDIYで、まず1台そろえたい。棚板や天板を削りたい。

向かない住宅が密集していて、音をできるだけ抑えたい。

4台でいちばん安く、ペーパーをマジック式とクランプ式のどちらでも留められる。

穴を開けるパンチングツールとダストバッグが付いてくるので、買ったその日から集じんを使えます。レビューでは「コストパフォーマンス」が71件と最も多く、ウッドデッキの張り替えで面取りや凹凸をならすのに使ったという声もありました。気になるのはスイッチで、「スイッチ操作性」が35件あり、持ったまま片手で切りにくいという声が目立ちます。音が大きく、庭先で30分ほど使ったら近所が気になったという★4もありました。集じんは「無いよりまし」という受け止めと、周りがほこりだらけにならずに済むという声に分かれています。

京セラ S-5000

向く小物や家具の細かい部分を、片手で軽く削りたい。

向かない天板やデッキなど、広い面を続けて削りたい。

0.76kgと4台でいちばん軽い、片手で持てる小型。パッドは75×105mm。

椅子の脚や引き出しの内側、縦の面を削るのに向いています。レビューでは「使いやすさ」が85件、「コンパクト」が77件、「静音性」が56件並び、音が静かという評価が多い機種です。気になるのは振動値と集じんです。振動値は4台で最も高い5.2m/s²で、ダストバッグは付いていません。付属の集じんノズルを集じん機につなぐには、別売の集じんホースと穴あきのペーパーが要り、家庭用掃除機のホースにはそのままでは合わないという指摘もありました。ペーパーは75×140mmの専用寸法で、市販の大きなペーパーを切って使う人が多いようです。

マキタ BO3710

向く家具の塗り直しなど、平らな面を長く削る。手の痺れを減らしたい。

向かない狭いすき間や細かい部分が中心。

レビュー3,208件と4台で最多の定番。振動値は3.5m/s²で最も低い。

パッドは93×185mmと大きめで、レバー式のクランプでペーパー交換も楽です。レビューでは「研磨性能」が71件、「静音性」が45件、「集塵力」が44件あり、安価なサンダーから買い替えて音が半分になったように感じたという声もありました。気になるのは最初の取り付けと袋です。クランプの外し方が分からずにつまずいたという★5(17人が参考になったと回答)があり、ダストバッグの布の端がほつれやすいという要約や、チャックの閉め忘れで粉が舞うという声もあります。パワーがあるぶんペーパーの減りは早く、付属の6枚はすぐ使い切るので多めに用意するとよいという書き込みもありました。

マキタ BO5030

向くウッドデッキの傷んだ部分など、削る量が多い場所を早く片付けたい。集じん機を持っている。

向かない音を気にする環境で使う。

4台でただ1台、偏心と回転を組み合わせて動くランダムオービットサンダー。消費電力は最大の300W。

公式も高負荷の作業に対応すると説明しています。#240で合板の表面をなでただけでつるつるになったという声があり、ダストバッグに加えて集じん機にもつなげます(集じん機とホースは別売)。気になるのは音と袋です。「音がとにかくうるさい、日中しか使えない」という★3があり、ダストバッグがよく外れるという声も出ていました。袋だけでは粉を吸い切らないので別の対策が要るかもしれないという書き込みもあります。取扱説明書には、スイッチを切ったあとも惰性でディスクが回るので注意するよう書かれています。

粉が舞う・痺れる・うるさいの対処

  • 集じん付きなのに、粉が舞う。多くの場合、原因はペーパーの穴です。穴のない紙やすりを挟むと、ファンが吸う通り道がふさがれます。穴あきのペーパーを使い、パッドの穴に合わせて留めます。穴のないペーパーは、SK11 なら付属のパンチングツール、マキタ BO3710 なら別売のパンチプレートで穴を開けます。袋はチャックが閉まっているか、奥まではまっているかを作業前に確かめます。それでも室内では粉が残るので、床にシートを敷くと片付けが楽です。
  • 手が痺れる、腕が疲れる。押しつけすぎていることが多いようです。本体の重さで当てるくらいが適量で、強く押すと回転が落ちて削れるのが遅くなります。休憩をはさみ、それでも痺れるなら、振動値の低い機種が近道です。
  • 音が大きくて、近所が気になる。SK11 とマキタ BO5030 で目立った不満です。音は削っている材料や作業台に響いて大きくなることもあります。平日の日中に作業する、厚めのゴムマットを作業台に敷くなど、響かせない工夫で和らげます。

家具・デッキ・小物から選ぶ1台

どれを選ぶか。家具の天板や棚板ならBO3710、デッキの傷んだ部分ならBO5030、椅子の脚や引き出しならS-5000、まず安く1台ならSK11

  • 家具の塗り直しで、天板や棚板を長く削る → マキタ BO3710(約9,031円)。振動値が4台で最も低く、パッドも大きめです。
  • ウッドデッキの傷んだ部分を、早く削り直したい → マキタ BO5030(約12,155円)。消費電力300Wで、公式が高負荷の作業に対応とうたう機種です。
  • 椅子の脚や引き出しなど、細かい部分が多い → 京セラ S-5000(約7,520円)。0.76kgで、片手で持って使えます。
  • たまのDIY用に、まず安く1台そろえたい → SK11 SWS-200AC(約3,981円)。穴あけ具とダストバッグが付いて、すぐ集じんを使えます。

どれを選んでも、穴あきのペーパーを多めにそろえておくと、粉と手間の両方が減ります。

最初の1枚を削る前の5項目

  1. 防じんマスクと保護めがねを用意する。マキタの取扱説明書でも、防じんマスクの併用が求められています。
  2. ペーパーの穴をパッドに合わせる。穴のないペーパーは、穴を開けてから使います。袋のチャックとはめ込みも確かめます。
  3. 目の粗さを3段階そろえる。付属の#60・#120・#240のように、粗い番手から細かい番手へ進めると、きれいに仕上がります。
  4. 材料を固定し、スイッチは材料から離して入れる。取扱説明書では、作業台や板の上に置いたままスイッチを入れないよう書かれています。回転が安定してから材料に当てます。
  5. 作業場所の下にシートを敷く。集じんを付けても粉は残ります。床の養生を先にしておくと、後片付けが短く済みます。

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削る作業が終わると、次は組み立てや片付けが気になってくると思います。つながりのある2本だけ挙げておきます。

今すぐ選ぶ必要はありません。必要になったときに、こういう記事もある、くらいで大丈夫です。


数値や在庫は変わります。最終的な確認は、各商品ページでお願いします。

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