セラミックファンヒーターは足元専用。電気代と人感センサーの止まり方

セラミックファンヒーターは足元を暖める道具。電気代は強のW数で決まる

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冬の朝、エアコンをつけても足首から下は冷えたままなので、小さなセラミックファンヒーターを机の下に置きました。数秒で温風が出る使い心地には満足でしたが、翌月の電気代が思ったより上がっていて、「8畳まで」と書いてあるのに足元以外はほとんど変わりませんでした(キッチンの足元でも同じでした)。

理由は2つです。1200Wで動くと1時間あたり約37円かかること、そして箱の畳数が、多くの場合「断熱材の入った部屋」を前提にした数字だったことです。

Amazonで買える4台(約5,000円から7,200円)を、強の消費電力、畳数表示の読み方、人感センサーが止まるまでの時間の3つで比べます。

強で動かしたときの1時間の電気代。アイリスオーヤマ JCH-M082T は約23.6円、ほかの3台は約37.2円

この4台に頼まないほうがいい場面

  • リビング全体を、これ1台で暖めたい人。4台とも足元や脱衣所など、狭い範囲をすぐ暖める道具です。部屋全体はエアコンなどで暖め、足元の補助に回すほうが向いています。
  • 寝ている間もつけておきたい人。メーカーの取扱説明書は、就寝中や外出時は電源を切るよう書いています。
  • タイマーやリモコンで操作したい人。4台とも、仕様に切タイマーやリモコンの記載がありません。

電気代と止まり方を分ける3つの数字

強のW数が、1時間の電気代の上限を決める。セラミックファンヒーターの電気代は、ほぼ消費電力で決まります。1kWhを31円とすると、1200Wなら1時間約37.2円、700Wなら約21.7円です。1日4時間・1か月使うと、1200Wのままなら約4,460円、700Wなら約2,600円になります。弱のW数は、山善の2台が700Wと公表しているのに対し、アイリスオーヤマの2台は強の数字しか出していません。電気代を見積もるなら、弱が分かる機種のほうが計算しやすくなります。

「8畳まで」は、断熱材がある部屋の数字。アイリスオーヤマ PCH-125D-W の公式通販の仕様では、「8畳まで」はコンクリート住宅で断熱材が50mm入っている場合の数字で、木造で断熱材なしだと約3畳までです。山善の取扱説明書でも、8畳は「コンクリート住宅・断熱材ありの場合の目安」です。古い木造の家や断熱の弱いキッチンで暖まらないのは、故障ではなく、この数字の読み方の問題であることが多いようです。

人感センサーは、じっとしていると止まる。アイリスオーヤマ JCH-M082T の取扱説明書は、人がいても動きが小さかったりじっとしていたりすると運転を止める、と書いています。動きを感じなくなってから止まるまでは、山善 DSF-TL12(W) が約1分、JCH-M082T が約1分45秒です。動き回るキッチンでは便利ですが、机で座ったままの作業では、気づくと足元が冷えていることがあります。

畳数表示の読み方。8畳まではコンクリート・断熱材ありの場合の数字で、木造・断熱材なしでは約3畳まで

W数と止まるまでの時間で並べる

機種 価格 強の消費電力/電気代 暖房の目安 人感センサー
アイリス PCH-125D-W 約4,980円 1200W/約37.2円 木造・断熱なし約3畳〜コンクリート・断熱あり約8畳 あり(止まるまでの時間は公表なし)
山善 DSF-TL12(W) 約7,220円 1200W/約37.2円 最大約8畳(コンクリート・断熱ありの目安) あり(約1分で止まる)
アイリス JCH-M082T 約5,980円 760W/約23.6円 約5畳まで(公式ショップの表記) あり(約1分45秒で止まる)
山善 HF-L122(G) 約6,980円 1200W/約37.2円 最大約8畳(コンクリート・断熱ありの目安) なし
くわしい仕様を見る(評価・弱の消費電力・感知範囲・寸法・重さ)
機種 Amazon評価 消費電力(弱) 感知範囲 外形寸法(幅×奥行×高さ) 重さ
アイリス PCH-125D-W ★4.1(3,616件) 公表なし 約2m・左右約90度 約24×11.1×34.1cm 約2.1kg
山善 DSF-TL12(W) ★4.1(141件) 700W 約3m・左右約60度 約26×14.5×37.5cm 約2.5kg
アイリス JCH-M082T ★4.1(1,305件) 公表なし 約2m・左右約90度 約17.6×14.5×28.0cm 約1.8kg
山善 HF-L122(G) ★4.1(69件) 700W ― 約26×14.5×37.5cm 約2.4kg

数値・価格・評価は執筆時点のものです。仕様は各メーカー公表値(取扱説明書、公式通販の仕様欄)、価格・評価はAmazon掲載値です。電気代は1kWhを31円として、強で動き続けた場合の目安です。消費電力と電気代は50Hz地域の値で、60Hz地域の強は PCH-125D-W・DSF-TL12(W)・HF-L122(G) が1100W、JCH-M082T が710Wです。

山善の2台は、本体も寸法も同じで、違いは人感センサーの有無だけです。

足元の場所ごとに4台を見る

アイリスオーヤマ PCH-125D-W

向く脱衣所やトイレの狭い場所に、薄い本体を壁際へ置きたい。

向かない弱運転の電気代まで数字で見積もりたい。

奥行き約11.1cmと、4台でいちばん薄い本体。

横から空気を吸う作りで、壁にぴったり寄せて置けるという声があります。レビュー件数は3,616件と4台で最も多く、話題別でも「コンパクト」が216件、「人感センサー」が121件です。脱衣所やトイレで、入るとすぐ温風が出て、出ると切れるのが便利だという評価が中心です。気になるのは、弱の消費電力と止まるまでの時間が公表されていないことです。トイレで長く座っていたら温風が止まった、という声があります。「8畳はなかなか暖まらない」という★3もあり、先に書いた畳数の条件どおりの結果です。音の話題も163件あり、気になる人とそうでない人に分かれています。

山善 DSF-TL12(W)

向くキッチンや脱衣所など、動きながら使う場所で電気代を抑えたい。

向かない机で座ったまま、長い時間じっと作業する。

強1200W・弱700Wが公表された人感センサー付き。感知距離は約3mと4台で最長。

動きを感じなくなると約1分で温風を止めます。レビューには、スイッチを入れて数秒で温風が出る、思った以上に暖まる、7畳ほどの寝室でも暖まった、という声があります。気になるのは、止まるのが早いぶん、じっとしていると切れやすいことです。★1のレビューには、動いていないと電源が切れ、動くとまた動き出す、の繰り返しで寒いという声があります(8人が参考になったと回答)。タイマーやリモコンがないことを挙げる声もあります。使い始めの独特なにおいは、しばらく使うと消えたという人が多いようです。

アイリスオーヤマ JCH-M082T

向く机の下など狭い範囲を、できるだけ少ない電気で暖めたい。

向かない6畳以上の部屋を暖めたい。

4台でただ1台、強が760Wの小型機。1時間の電気代は約23.6円。

1200Wの機種より3割以上安くなります。高さ約28cm・約1.8kgと最も小さく軽く、「持ち運びやすい」「小さいのにパワーがある」という声が並びます。ボタンにはチャイルドロックが付いています。気になるのは、止まる条件がいくつもあることです。人感センサーのモードでは、感知しなくなってから約1分45秒で温風が止まり、その後約15秒送風して停止します。連続モードでも、安全のため約3時間で自動停止します。さらにセンサーが約12時間何も感知しないと電源が切れるため、トイレに置きっぱなしだとスイッチを入れ直す必要がある、という★3がありました。センサーは近くでないと反応しにくいという声もあります。

山善 HF-L122(G)

向く机で座ったまま使い、センサーで止まるのが困る。自分で強弱を切り替えられる。

向かない消し忘れが心配。

DSF-TL12(W) と同じ本体から、人感センサーを外した機種。

強1200W・弱700Wの2段階で、ダイヤルを回すだけの作りです。「脱衣所が暑いくらいに暖まる」「キッチンの足元が暖かくなった」という声が多く、話題別でも「暖房能力」が24件と目立ちます。気になるのは、止めるのが自分だけになることです。センサーがないので、つけっぱなしで席を離れても、転倒したときや異常に熱くなったとき以外は止まりません。「すぐ暖かくなるが電気代が高い」という★3や、「電気は食うがその分暖かい」という声があり、電気代の不満がはっきり出ているのはこの機種でした。においの話題は5件で、使い始めの1週間ほどで消えたという人が多くなっています。

電気代が高い・止まる、への対処

  • 思ったより電気代がかかった:最初の数分だけ強にして、足元が暖まったら弱に落とします。1200Wと700Wでは、1時間で15円ほど違います。人感センサー付きなら、席を外す時間の分は止まりますが、削れるのは「いない時間」の電気代で、座っている間は下がりません。
  • 座っていたら止まった:センサー付きの3台すべてで出ていた不満で、取扱説明書どおりの動きです。机の下では、センサーの正面に足が入る向きに置くと反応しやすくなります。アイリスオーヤマの説明書では、センサーに向かってまっすぐ近づくより、横切る動きのほうが感知しやすいとされています。それでも止まる場合は、連続モードにするか、センサーのない機種にします。
  • 使い始めのにおい:4台すべてで出ていました。山善の説明書にも、初めて使うときはにおいや煙が少し出ることがあると書かれています。換気のよい場所でしばらく運転させてから、机やキッチンに持ち込みます。

机の下か、キッチンか

選び方。机で座ったままなら山善 HF-L122(G)、狭い範囲を少ない電気ならアイリスオーヤマ JCH-M082T、キッチンなら山善 DSF-TL12(W)、脱衣所やトイレならアイリスオーヤマ PCH-125D-W

  • 机で座ったまま長く使う → 山善 HF-L122(G)(約6,980円)。センサーで止まらず、弱700Wに落として使えます。
  • 机の下の狭い範囲を、少ない電気で暖めたい → アイリスオーヤマ JCH-M082T(約5,980円)。強でも760Wで、1時間約23.6円です。
  • キッチンで動きながら使う → 山善 DSF-TL12(W)(約7,220円)。約3m先まで感知し、離れると約1分で止まります。
  • 脱衣所やトイレの壁際に置きたい → アイリスオーヤマ PCH-125D-W(約4,980円)。奥行き約11.1cmの薄い本体です。

どれを選んでも、部屋ではなく足元を暖める道具として使うと、電気代と暖かさの折り合いがつけやすくなります。

最初の1時間でやっておくこと

  1. 使うコンセントを決める。取扱説明書は、定格15A以上のコンセントを単独で使うよう書いています。延長コードやタコ足配線は避けます。
  2. 換気しながら、一度しっかり運転する。使い始めのにおいを、机やキッチンに持ち込む前に抜いておきます。
  3. 置く向きを決める。温風が当たる位置と、センサーが足の動きを拾える位置を合わせます。温風を同じ場所に当て続けると低温やけどの原因になるので、少し離して置きます。
  4. 周りに燃えやすいものがないか確かめる。カーテンや紙の束、衣類から離して置きます。
  5. 強と弱の電気代を書き出しておく。表の数字をメモにして、弱で足りる日を増やしていくと、月末の驚きが減ります。

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足元を暖める道具が決まると、次は別の暖房との組み合わせが気になってくると思います。つながりのある2本だけ挙げておきます。

今すぐ選ぶ必要はありません。必要になったときに、こういう記事もある、くらいで大丈夫です。


数値や在庫は変わります。最終的な確認は、各商品ページでお願いします。

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