電気毛布の「丸洗いOK」は洗濯機を選びます。4枚で条件が違う

「丸洗いOK」は洗濯機を選びます。4枚とも、洗える条件が違う。暖かさはほぼ同じ。差は 洗える条件。道具しらべの比較記事のアイキャッチ

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春に片づける前に電気毛布を洗おうとして、初めて説明書を開いて手が止まりました。うちの洗濯機はドラム式で、説明書にはドラム式洗濯機は使わないでくださいとあり、乾燥機もドライクリーニングも不可。商品ページには大きく「丸洗いOK」と出ていたのに、です。その年は浴槽で押し洗いをして、脱水ができず部屋干しに三日かかり、次の年は洗わずに使い、その次のシーズンには壊れていました(洗って壊したのか寿命かは分かりません)。買う前に洗い方を確かめていれば、少なくとも迷わずに済んだと思います。

もう一つ毎年気にしているのが、寝床での邪魔です。コントローラーが足に当たる、コードが引っぱられて毛布がずれる、熱線のボコボコが背中に当たる。暖かさ以前に、そこで眠りが浅くなります。

そこで、実売約3,000円から6,000円の敷きタイプ4枚を、洗える条件・寝床での邪魔になりにくさ・部屋が冷えたときの粘りで比べます。値段の幅は約2倍ありますが、暖かさ(表面温度)はほぼ横並びで、差が出たのは別のところです。

4枚の丸洗いの条件。MORITA は洗濯機と手洗い、椙山紡織は洗濯機(ネット)、Mofua は洗濯機と手洗いでドラム式不可、パナソニックは毛布洗い機能つき洗濯機でドラム式・乾燥機不可

電気毛布が向かない人

  • 掛け敷き兼用の大きいものを探している人。4枚とも敷き専用で、130〜140×80cmです。188×130cmクラスの兼用タイプは、洗える条件も重さも別物なので扱いません。
  • 消し忘れが不安で、切タイマーを必須にしている人。4枚とも、切タイマーが付いていません。タイマー付きは、型番が商品名に出ていない製品が中心で、この記事の対象から外れます。
  • 2,000円前後で探している人。売り場の上位は型番の無い商品で埋まっていて、同じものを買い直せません。この記事は、型番が商品名に出ていて、メーカーが仕様を公表しているものだけを扱いました。結果として、いちばん安いもので3,020円です。

洗える条件・寝床での邪魔・冷えたときの粘り

「丸洗いOK」の条件は、4枚とも違う。

  • MORITA TMB-S14KS:洗濯機のほか、手洗いもできるとメーカーが書いています。
  • 椙山紡織 NA-023S:洗濯機で洗えます。洗濯ネットを使うことが条件です。
  • Mofua MFS401H-D:洗濯機(ネット使用)と手洗いの両方。ただしドラム式は不可と明記されています。
  • パナソニック DB-U12T-C:毛布洗い機能のある洗濯機でネット使用。ドラム式・乾燥機・ドライクリーニングは不可です。

共通しているのは、どれもコントローラーを外してから洗うことで、外さずに回すとまず壊れます。ドラム式の家では、少なくともMofuaとパナソニックは洗濯機に入れられず、手洗いかコインランドリーになります。洗う回数が多くなりそうなら、手洗いも想定されているMORITAとMofuaが、条件としてはゆるいことになります。安全の裏づけにも差があり、MofuaだけがPSEに加えてSマーク認証を取得しています。PSEは自社検査でも付きますが、Sマークは第三者の認証機関が製品試験と工場の調査をしたという印です。他の3枚が表示していないだけで、危ないという意味ではありません。ただ、電気を通したまま眠る道具なので、気になる人は見る価値があります。

寝床で邪魔になるのは、熱線よりコードとコントローラー。レビューでは、熱線そのものへの不満より、コードとコントローラーの不満のほうが多く出ていました。毛布側のコードは、椙山紡織が約0.6m、Mofuaが約0.5m、パナソニックが約0.46mで(MORITAは公表なし)、毛布側が短いほどコントローラーが寝床の近くに来ます。パナソニックのレビューには「毛布から伸びているスイッチコードが短い、あと20cm欲しい」という声があります。ベッドの脇に台があってコントローラーを置ける人には問題になりませんが、コンセントから寝る位置まで距離がある人には効きます。買う前に、その距離を測っておくと迷いません。

重さは、MORITAが約0.89kgで4枚でいちばん重く、パナソニックは約0.8kg(本体約0.5kg+コントローラー約0.3kg)、椙山紡織とMofuaは約0.7kgです。パナソニックだけ内訳が公表されていて、本体が約0.5kgと最も軽く、干すときと畳むときに効きます。

室温センサーは、値段順に付いていない。室温センサーは、部屋が冷えてきたら、設定はそのままで毛布側が少し温度を上げてくれる機能で、朝方のぬるさを防ぎます。いちばん安いMORITAには付いていて、約460円高いMofuaには付いていません。「あり」の中身もメーカーで違います。

  • 椙山紡織:室温が23℃以下になると、設定温度より約3℃高くなります。
  • パナソニック:室温が約5℃下がると、設定温度から約1℃上がります。
  • MORITA:室温の変化に合わせて自動で調節すると書かれていますが、何℃で何℃上がるかは公表されていません。

椙山紡織とパナソニックで、上がり幅が3倍違います。暖房を切って寝て、明け方に室温が10℃近くまで落ちる部屋なら、この差は体感に出ます。寝室があまり冷えない家では、センサーの有無より温度調節のしやすさのほうが効きます。

室温センサーの上がり幅。椙山紡織 NA-023S は室温23℃以下で約3℃、パナソニック DB-U12T-C は室温が約5℃下がると約1℃、MORITA は条件の公表なし、Mofua はセンサーなし

洗い方と寝心地で4枚を並べる

機種 価格 丸洗い 室温センサー 毛布側のコード
MORITA TMB-S14KS 約3,020円 洗濯機。手洗いも可 あり(条件は公表なし) メーカー公表なし
椙山紡織 NA-023S 約3,430円 洗濯機(ネット使用) あり(23℃以下で約+3℃) 約0.6m
Mofua MFS401H-D 約3,480円 洗濯機(ネット)。手洗いも可。 ドラム式不可 なし 約0.5m
パナソニック DB-U12T-C 約5,980円 毛布洗い機能つき洗濯機+ネット。 ドラム式・乾燥機不可 あり(室温−5℃で約+1℃) 約0.46m
くわしい仕様を見る(温かさ・電気代・サイズ・重さ・安全・機能)

温かさと電気代

機種 消費電力 表面温度(強) 電気代(強・1時間) 温度調節
MORITA TMB-S14KS 40W 約50℃ 約1.0円 中・強の2段階
椙山紡織 NA-023S 55W 約52℃ 約1.0円 スライド式無段階
Mofua MFS401H-D 40W メーカー公表なし 約0.72円 スライド式無段階
パナソニック DB-U12T-C 54W 約51℃ 約1.0円 ダイヤル目盛り式

サイズ・評価・コード

機種 Amazon評価 サイズ 本体重量 電源側コード 原産国
MORITA TMB-S14KS ★4.2(1,831件) 約140×80cm 約0.89kg メーカー公表なし メーカー公表なし
椙山紡織 NA-023S ★4.3(8,719件) 約140×80cm 約0.7kg 約1.9m 日本
Mofua MFS401H-D ★4.2(1,402件) 約130×80cm 約0.7kg 約1.9m ベトナム
パナソニック DB-U12T-C ★4.2(2,286件) 約140×80cm 約0.8kg(本体0.5+操作部0.3) 約1.91m メーカー公表なし

機能と安全

機種 ダニ退治 頭寒足熱配線 抗菌防臭 安全認証 切タイマー
MORITA TMB-S14KS あり あり なし PSE なし
椙山紡織 NA-023S あり あり なし PSE なし
Mofua MFS401H-D あり あり なし PSE+Sマーク なし
パナソニック DB-U12T-C あり メーカー公表なし あり(キトサン) PSE なし

数値・価格・評価は執筆時点のものです。仕様は各メーカー公表値、価格・評価はAmazon掲載値です。保証は4枚とも1年です。

消費電力は違うのに、強のときの表面温度は50〜52℃に収まっていて、W数は暖かさの目安になりません。効いてくるのは電気代のほうで、Mofuaが強でも1時間あたり約0.72円と、頭ひとつ低くなっています。

4枚それぞれの中身

MORITA TMB-S14KS

向くとりあえず1シーズン試したい。ドラム式しかなく、手洗いで済ませたい。

向かない細かく温度を合わせたい。同じものを5年以上使いたい。

室温センサーと頭寒足熱配線が付いて、4枚でいちばん安い。手洗いもできる。

「安くて温まりが早い」「強にすると十分に熱い」という声が並びます。手洗いができるので、ドラム式しかない家でも洗う手が残ります。気になる点は2つで、ひとつは寿命です。「2〜3年目の途中で温度が上がらなくなり、やがて反応しなくなった」という書き込みが複数ありました。もうひとつは温度調節が中と強の2段階しかなく、「もう少しだけ下げたい」ができないことです。4枚でいちばん重い約0.89kgで、コントローラーと毛布のつなぎ目の角が鋭いという声もありました。

椙山紡織 NA-023S

向く明け方の冷えが気になる。同じものを長く使いたい。洗濯ネットで洗えれば十分。

向かない見た目やコントローラーの新しさを気にする。1枚で掛けて使いたい。

日本製で、15年売れ続けてレビューは8,719件。室温センサーの効きは4枚で最大(23℃以下で約3℃)。

弱・中・強の表面温度がすべて公表されている唯一の機種で、弱で約20℃、中で約36℃、強で約52℃と、どこに合わせればどうなるかが買う前に分かります。レビューで印象に残ったのは、2013年に買って10年以上使っているという書き込み(26人が「役に立った」と回答)で、コードが2重×2本で頑丈だという声もありました。気になるのは、コントローラーの見た目と操作が古いことです。「つまみが分かりにくい」「レトロに感じる」という声があります。生地も薄く、上に別の毛布を重ねる前提の作りで、長く使うと毛玉が出ます。

Mofua MFS401H-D

向く暖房を止めて電気毛布だけで冬を越したい。第三者の安全認証を重く見る。

向かない明け方の冷えが気になる。140cmの長さが欲しい。

強でも1時間あたり約0.72円と電気代が4枚でいちばん低く、Sマーク認証を取得している。

レビューには「各部屋のエアコンから敷きの電気毛布に切り替えたら、電気代がはっきり下がった」という書き込みがあり、暖房を止めて使う人の評価が高いのが特徴です。シーツの下でずれにくいという声もありました。気になるのは、室温センサーが無いことと、130×80cmと一回り小さいことです。温まるまでに少し時間がかかるという声もあり、布団に入る少し前にスイッチを入れる使い方が前提です。ドラム式では洗えません。レビューには、切タイマーが無いことだけを理由に★を1つ減らした人もいました。

パナソニック DB-U12T-C

向く親や家族に贈る。抗菌防臭を重視する。コントローラーを寝床のすぐ横に置ける。

向かない3,000円前後で収めたい。ドラム式で気軽に洗いたい。

抗菌防臭(キトサン)が4枚で唯一付き、本体は約0.5kgと軽い。

室温センサーの動作条件(室温が約5℃下がると約1℃アップ)が公表されています。コントローラーの文字が大きく、「老眼でも読める」「高齢の親に贈って、朝まで暖かいと言われた」という声があり、贈り物として選ばれているのが他の3枚と違うところです。気になるのは価格で、他の3枚の約1.7〜2倍です。毛布側のコードが約0.46mと短く、コンセントと寝る位置が離れている家ではコントローラーの置き場所に困ります。洗濯は毛布洗い機能つきの洗濯機が要り、ドラム式は使えません。

洗濯と寝心地の不満、その対処

  • 丸洗いOKと書いてあったのに洗えなかった:商品ページの「丸洗いOK」は、手段を限定していません。買う前に洗濯に関する記述をすべて読み、「ドラム式」「乾燥機」「ドライクリーニング」の3語を探すと早いです。ドラム式しかない家は、手洗いも想定されている機種を選ぶか、浴槽で押し洗いする前提で買います。
  • 洗ったら壊れた:原因の多くはコントローラーで、外さずに回すと内部に水が入ります。脱水のかけすぎで内部の熱線が傷むこともあるので、ネットに入れて短時間で上げ、陰干しにします。乾燥機は全機種で不可です。
  • コントローラーが足に当たる・コードで毛布がずれる:コード長と置き場所の問題です。毛布側のコード(0.46〜0.6m)で届く範囲にコントローラーを置けるか、先に確かめます。台がない場合は、S字フックでベッドフレームに吊るす方法もあります。
  • 熱線のボコボコが背中に当たる:敷きタイプは、シーツや敷きパッドの下に入れるのが本来の使い方で、上に敷くと熱線を直接感じます。「電線部分が気になる」と書いている人の多くは、上に敷いています。
  • 消し忘れが不安:4枚とも切タイマーがありません。コンセント側の市販タイマーを挟む方法はありますが、機器の保証外の使い方になるので、メーカーに確認してからにしてください。

使う家の事情から選ぶなら

家の事情別の選び方。明け方の冷えには椙山紡織 NA-023S、電気代を抑えるなら Mofua MFS401H-D、贈るならパナソニック DB-U12T-C、まず試すならMORITA TMB-S14KS

  • 明け方に部屋が冷える家で、朝までの暖かさを切らしたくない → 椙山紡織 NA-023S(約3,430円)。室温センサーの上がり幅が4枚で最大で、弱・中・強の温度もすべて公表されています。
  • 暖房を止めて、電気毛布だけで冬を越したい → Mofua MFS401H-D(約3,480円)。強でも1時間約0.72円です。布団に入る少し前にスイッチを入れる前提で。
  • 親や家族に贈る → パナソニック DB-U12T-C(約5,980円)。コントローラーの文字が大きく、抗菌防臭も付きます。コンセントと寝る位置が近いかだけ、先に確かめてください。
  • まず1シーズン試したい/ドラム式しかない → MORITA TMB-S14KS(約3,020円)。室温センサーが付き、手洗いもできます。長く使う前提では選びにくい1枚です。

使い始める前にやっておくこと

  1. 洗濯に関する記述を写真に撮る。箱と説明書の該当ページを撮っておくと、シーズン明けに探さずに済みます。「ドラム式」「乾燥機」「ドライクリーニング」の3語だけでも控えます。
  2. コンセントから寝る位置までを測る。毛布側のコードは0.46〜0.6mしかありません。コントローラーを置く場所を、敷く前に決めます。
  3. シーツか敷きパッドの下に入れる。上に敷くと、暖かさより先にボコボコを感じます。
  4. 使う前に、一度ダニ退治をかける。4枚とも機能が付いています。布団に挟んで強で数時間通電し、そのあと掃除機をかけます。時間は機種で違うので、説明書の指定に合わせます。
  5. 最初の夜は弱めから始める。表面温度は強で50〜52℃あります。寝汗をかいて起きるくらいなら、低めから足していくほうが早く落ち着きます。

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